この記事ではおもに生後3カ月以下の赤ちゃん向けにネントレにもなるおしゃぶりの使い方を解説します。
おしゃぶりの使用を検討中の方は下記をチェック✅
月齢 | 生後3カ月以下 |
発達段階 | 指しゃぶりをマスターする前 |
親の気持ち | 抱っこや授乳で寝かしつけをしているが,セルフねんねに移行したい |
あてはまる方→おしゃぶりの使用をおすすめします!!
おしゃぶりを使うことは,低月齢の赤ちゃんにセルフねんねを覚えてもらう方法として,実はとても効率が良いんです。
そうなの?だけどおしゃぶりってクセになりやすいんだよね?それは大丈夫なの?
1日中おしゃぶりを欲しがるようになる?
おしゃぶりを卒業できなくなる?
それらは使い方次第で避けることができます。
そのためにこの記事ではルールを決めて使用していきます。
❷指しゃぶりをはじめたら卒業
これから具体的に解説していきますね。
おしゃぶりを上手に使えば,赤ちゃんに極力負担をかけずに,セルフねんねの習得を早めることができますよ!
おしゃぶり|役割と効果
おしゃぶりを吸いながら寝ることは,赤ちゃんにとってセルフねんねの第一歩です。
❷寝室でひとりで寝られること
❶❷の達成におしゃぶりはとても役に立ちます。
そもそも,なぜ赤ちゃんには寝かしつけが必要なのでしょうか?
赤ちゃんはまだ「寝る」というスキルを覚えていないので,眠気をどうしたら良いのか分からずパニックになっています。
抱っこや授乳など外からのやさしい刺激により,なんとか意識を手放せる状態なのです。
じゃあ赤ちゃんは成長するまで自分で眠ることができないの?
そんなことはありません!
赤ちゃんはすでに自分で自分を落ち着けるスキルを備えています。
赤ちゃんが眠りに入れるように,まずはそのスキルを引き出してあげましょう。
それはズバリ,指しゃぶりです。
赤ちゃんはお腹の中で指をしゃぶっていたので何かを吸うと落ち着くことができるのです。
眠気が発生したときも何かを吸えば,パニックを鎮めて自分で眠りにはいりやすくなります。
しかしお腹の中と違い常に指が口元にあるわけではないため,低月齢の赤ちゃんはまだ自分で指しゃぶりができません。
そこで指しゃぶりができるようになるまでの補助としておしゃぶりを使います。
これができるようになるとセルフねんねにぐっと近づきます。
なぜなら抱っこや授乳など親の関与がなくても,自分の力で眠ることができているからです。
★赤ちゃんがひとりで落ち着き,寝つくことを覚える |
★抱っこではなくベッド(布団)で寝る習慣ができる |
★授乳とねんねを切り離すことができ生活習慣が整う |
この時点で赤ちゃんは「自分ひとりで」「何かを吸いながら寝る」というスキルを獲得しているので,おしゃぶりの代わりに自分の体が使えることが分かればひとりで寝ることができるようになります。
・手が顔の近くに固定されるため指しゃぶりを覚えやすい
・モロー反射の衝撃を防げる
・顔などのひっかき防止になる
・寝る合図として定着するとセルフねんね率が上がる
筆者はスワドルアップなどのおくるみパジャマが大好きです。心の余裕と自由時間をくれた愛すべきアイテムです。ブログに情報をまとめているので,よければ見てみてください。
おしゃぶり|いつから使う?
おしゃぶりは新生児から使うことができます。
しかし母乳をあげる場合は1カ月目は使用を控えたほうが無難です。
・最初の数週間は母乳量を増やすため頻回授乳を指導されることが多いため
赤ちゃんが安定して母乳を飲んでくれるようになったら使用開始しましょう。
筆者は1カ月半頃から使いはじめました!
おしゃぶり|寝かしつけのやり方
おしゃぶりで寝かしつけをする方法を解説します。
我が家ではトレイシー式のネントレを行いました。よければコチラも↓
❶ 授乳後に赤ちゃんが泣き始めたら,(おくるみを着せて)寝る場所へ連れて行きます。
・授乳やミルク後に赤ちゃんが泣きはじめたら,眠い可能性が高いです。可能であれば静かなところに移動し寝かしつけをはじめます。
・寝る場所は毎日同じところにするのがおすすめです。赤ちゃんが「ここに来たら寝る」と覚えられるようにしましょう。
❷ 赤ちゃんをベッド(布団)に置き,おしゃぶりを与えて落ち着かせます。
・ベッド(布団)に置いてからおしゃぶりをあげることで,ベッド(布団)は落ち着く場所だと覚えてもらうことができます。
・抱っこしながらおしゃぶりをあげてもOKです。ただし,赤ちゃんがウトウトしはじめたらベッド(布団)に置くようにしてみてください。
❸ 赤ちゃんが落ち着くまでは付き添っておしゃぶりをあげてください。落としたらまた口に入れてあげます。赤ちゃんが眠り始めて口の力がゆるんできたら,そうっとおしゃぶりを取りましょう。
・赤ちゃんが落ち着いておしゃぶりを吸っているようであれば,赤ちゃんから離れて大丈夫です。定期的に様子を確認し,眠りはじめていたらおしゃぶりを回収しましょう。
・おしゃぶりを口に入れたまま寝かせないようにしてください。赤ちゃんが睡眠とおしゃぶりを強く結びつけてしまい,夜中でも「おしゃぶりがない!!」と泣いてしまうようになります。
おしゃぶりを入れたまま眠らせてしまうのは、私の経験上、やめさせるのがもっとも難しい習慣の一つです。一晩に何度も目を覚まし、そのたびに、もう一度寝つくためにおしゃぶりを欲しがるようになります。これは完全に寝入る前におしゃぶりを外せば、避けられる問題です。
引用:『ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 改訂版』ジーナ・フォード (著), 高木 千津子 (翻訳) p.305
赤ちゃんが眠ったらおしゃぶりが自然と口から落ちるように,ある程度重さがあるものを選ぶのがおすすめです!! 軽いものだと赤ちゃんがしっかりくわえて離さないので,回収が大変になります。
使ってみてちょうどよい重さだったのはフィリップスです↓
おしゃぶり|卒業の時期と方法
卒業の時期
おしゃぶりは指しゃぶりが上手になる生後3~4カ月頃を目安に卒業させます。
指しゃぶりをする様子がなくても生後4カ月には卒業させていきましょう。(※おしゃぶりがあることで指しゃぶりをしなくなっている可能性があります)
生後4カ月以上でおしゃぶりを使うことがダメなわけではありません。ここでは指しゃぶりねんね(=セルフねんね)への移行を目指しているため,早めに卒業させます。
卒業の方法
卒業のコツは,おしゃぶりが外れてもすぐに付けなおさず,様子を見る時間をつくることです。
いきなり「今日からおしゃぶりなし」だと,赤ちゃんはわけがわからず混乱してしまいます。少しずつおしゃぶりがない時間をつくるのがポイントです。
おしゃぶりの卒業方法(例)
❶ いつもどおりベッド(布団)でおしゃぶりをあげて,赤ちゃんを落ち着かせます。赤ちゃんが落ち着いたらそっと離れて様子を見ましょう。
❷ 赤ちゃんがおしゃぶりを落として泣き始めたら,まずは1分待ってください。たとえ短いあいだでもおしゃぶりがない時間をつくることが卒業につながっていきます。
❸ 1分たったらおしゃぶりをあげて落ち着かせます。その後落としたら次も1分以上待っておしゃぶりをあげます。これを赤ちゃんが寝るまで繰り返します。
可能であれば2分,3分,と時間をのばしてみてください。うちでは最長で10分くらいまで伸ばしました。難しいようであれば,まずは1分以上様子を見ることだけ徹底すればOKです。
おしゃぶりをない時間をつくることがなぜ卒業につながるの?
赤ちゃんがその時間でどうにかして自分で寝ようと試行錯誤をはじめるからです。
はじめはおしゃぶりを求めてただ泣き続けると思います。
しかしそのうちスリーパーの裾や,自分の手がおしゃぶりの代わりになることに気づきます。
あ~~眠くておしゃぶり待ってられない!!! あ, これも吸えるじゃん!! チュパチュパ‥‥
はじめはそれでも,「やっぱりおしゃぶりがいい!!」と泣き出すことが多いです。
しかし慣れてくると,おしゃぶりを付けなおす前に寝る日がでてきます。
その頻度はだんだん多くなり,寝るまでの時間も短くなっていきます。
そうなればおしゃぶり卒業&セルフねんね獲得成功です。
結果的におしゃぶり卒業とネントレを同時にやったことになりますね。
おしゃぶりデビューにはフィリップスがおすすめです!
・ほどよい重みで自然と口から外れる
・ゴミがたまりにくく衛生的に使える
おしゃぶり嫌いの赤ちゃんがフィリップスなら吸ってくれた!という口コミが多い。デザインが可愛くないという意見もあるが,機能面の評価は高い。
ピジョン、ヌーク、フィリップスを購入しましたが,いちばん使ったのはフィリップスでした。低月齢のうちは歯並びを気にする必要がないため,平型より赤ちゃんがくわえやすい丸型がおすすめですよ。
ありがとうございました!
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