スワドルアップとスワドルミーはどちらも人気のおくるみ製品です。
着せるとモロー反射が抑制されるため、赤ちゃんが夜中に目覚めて泣くことが少なくなります。
この2つの製品は名前が似ているため、どちらを購入するか迷っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、スワドルアップとスワドルミーの違いを解説し、赤ちゃんに合うタイプはどちらか分かるよう、主要なポイントをまとめていきます。
スワドルアップとスワドルミーを徹底比較
スワドルアップとスワドルミーは名前が似ていますが、まったく別の製品です。
主に5つの違いがあります。
- ブランド
- 着せ方
- 手の位置
- 値段
- ラインナップ
それぞれ順に見ていきましょう。
製造ブランドを比較
スワドルアップとスワドルミーは開発元のブランドが異なります。
スワドルアップはオーストラリアの”LOVE TO DREAM”、スワドルミーはアメリカの”SUMMER INFANT”が開発したおくるみです。
どちらも世界中でベビー用品を販売している会社ですが、2つの会社に関連はありません。
着せ方を比較
スワドルアップとスワドルミーは、赤ちゃんの包み方が違うため、着せる手順も異なります。
スワドルアップは中心にあるファスナーを開閉して赤ちゃんを出し入れします。細かい調整は必要なく、誰でも同じように赤ちゃんを包むことが可能です。
出典:lovetree.jp
スワドルミーは中心にあるファスナーを開けて赤ちゃんを入れた後、上の部分はマジックテープで固定します。力の加減や調整によって、しっかり包んだり少し緩めたりすることが可能です。
※上記は「スワドルミー・アームスフリー」の着せ方です。従前モデル「スワドルミー・ラップサック」から改良され、より着せやすくなっています。
どちらも着せ方は簡単ですが、よりストレスのないほうを求めるなら、スワドルアップが良いでしょう。
手の位置を比較
スワドルアップとスワドルミーは、赤ちゃんの腕を固定する位置が異なります。
スワドルアップはW型でバンザイの形、スワドルミーは胸~おなかの上で固定します。
よく「スワドルアップはバンザイで眠る赤ちゃんに」「スワドルミーは胸やおなかに手を置いて眠る赤ちゃんに」適していると言われます。
自分の赤ちゃんがどちらなのかよくわからない場合は「指しゃぶりできたほうが良いか」を考えてみてください。
スワドルアップは着たまま指をしゃぶることができます。
指しゃぶりには赤ちゃんが自分を落ち着かせる効果があり、自分の力で泣き止んで眠ってくれやすくなります。
いっぽう、手の部分がすぐに汚れてしまうというデメリットも…。洗い替えが多く必要になり、費用がかさみやすいです。
その点スワドルミーは、吐き戻しなどがなければあまり汚れません。
値段を比較
スワドルアップとスワドルミーの値段を比べると、スワドルミーのほうが安いです。
スワドルアップは4,000円〜5,000円、スワドルミーは1,000円〜2,000円と、価格が倍以上も異なります。
おくるみは赤ちゃんの寝返りが始まる生後4〜6ヶ月頃に卒業するので、コスパを考えるとスワドルミーがいいかもしれません。
いっぽうスワドルアップは、国際股関節異形成協会(IHDI)から「ヒップヘルシー(股関節にやさしい)」と認定されており、より安心して使えるのが魅力です。
出典:lovetree.jp
ラインナップを比較
季節や卒業時期に対応する商品の、ラインナップを比較してみましょう。
季節別のラインナップ
季節別のラインナップが充実しているのはスワドルアップです。
スワドルアップはオールシーズン用に加え、夏向け、春夏秋向けがあります。
おくるみは熱がこもりやすく夏場は使いにくいため、薄い生地があるのは嬉しいですね。
スワドルアップ・バンブーライト(夏)
スワドルアップ・ライト(春夏秋)
出典:lovetree.jp
いっぽう、スワドルミーはオールシーズン用のみとなっています。
薄い生地で作られているため(スワドルアップライトと同じくらいです)、室温に気を付ければ夏でも使うことができます。
卒業時期のラインナップ
スワドルアップもスワドルミーも、寝返りを始めた赤ちゃんのために、腕が出せる仕様のものがあります。
※おくるみを巻いたままうつぶせになると、窒息の危険が高まるため、寝返りを始めたらおくるみを卒業させなければなりません。
”スワドルアップ・ステージ2”は、腕の部分をチャックで取り外せるようになっており、片腕ずつ出して卒業を目指すことができます。
出典:lovetree.jp
”スワドルミー・アームスフリー”は、片腕だけ出してくるむことができます。生後3ヵ月頃までは両腕をくるみ、寝返りしそうになったら片腕に切り替えることで、長く使うことができます。
スワドルミーは新生児~卒業まで対応できるので、コスパが良いですね。
スワドルアップ・ステージ2も新生児から使うことができますが、サイズがMサイズからしかありません。(Mサイズの推奨体重は、4.5㎏以上)
小さめの赤ちゃんはステージ1からデビューする必要があるので、少し費用がかかります。
スワドルアップかスワドルミーを選ぶポイント
ここまでスワドルアップとスワドルミーの比較を紹介しました。
「うちの赤ちゃんにはどっちを買ったらよいんだろう?」と悩まれている方は、以下のポイントを参考にしてくださいね。
寝るときの姿勢で選ぶ
赤ちゃんが気持ちよく眠ることができるよう、寝るときの姿勢で選んでみましょう。
スワドルアップとスワドルミーは手を固定するため、いつもと違う位置だと赤ちゃんが嫌がるかもしれません。
スワドルアップはバンザイの形、スワドルミーは胸やおなかの上で手を固定します。
普段の姿勢と近いほうはどちらか確認してみてください!
よくわからない場合は「指しゃぶり」をさせたいならスワドルアップ、あまり汚したくない場合はスワドルミーを選びましょう。
これからセルフねんねを目指していくのであれば、指しゃぶりは重要なポイントになります。個人的には、スワドルアップがおすすめです。
値段or性能で選ぶ
今後のことを考えて、値段の安いスワドルミーを選んでもよいでしょう。
赤ちゃんは成長するにつれて出費がかさむため、節約できるところはしたいですよね。
赤ちゃんの吐き戻しでスワドルが汚れることもあります。値段の安いスワドルミーであれば、気軽に何枚か購入できるのがメリットです。
いっぽうスワドルアップは価格が高いぶん、性能面で優れています。
装着が簡単にでき、締め付けすぎたり、ゆるすぎたりといった失敗がありません。
おくるみの使用で問題視されている股関節への負担も、国際的な第三者機関から安全の認証を受けており安心です。
価格と性能面、どちらを重視するかでおすすめが変わってきます。
季節で選ぶ
暑い時期におくるみが必要な場合は、夏用のスワドルアップをおすすめします。
夏用のスワドルアップ(バンブーライト)の素材は、竹由来の繊維を使用したレーヨンのためサラッとした肌ざわりです。
おくるみは全身を包むので、たくさん汗をかく赤ちゃんにとって気持ち良いものを選ぶのもポイントです。
スワドルアップの服装は、こちらで解説しています。もしスワドルアップを購入されたときは、参考にしてみてくださいね!
スワドルミーも薄手の生地で、熱がこもらないよう工夫はされています。
ただ、布をしっかり巻きつけるため、どうしても暑くなってしまいがちなんです…。
夏に使う場合は、冷房・除湿で部屋を冷やしておきましょう!
スワドルアップとスワドルミーを比較して選ぼう
今回はスワドルアップとスワドルミーを徹底比較しました。
名前が似ているおくるみですが、ブランド名から特徴、形、値段と全く異なります。
記事で紹介した選ぶポイントを参考に、スワドルアップかスワドルミーどちらを購入するか検討してみてくださいね。
どちらもモロー反射を抑えるので「赤ちゃんがぐっすり眠れるようになった」と評判はよいです(筆者もその1人です^^)
おくるみで赤ちゃんがぐっすり眠ってくれて、ママ・パパがゆっくり休める日が増えるといいですね!
ありがとうございました!
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