スワドルアップは『奇跡のおくるみ』と言われ、SNS上でも「赤ちゃんがぐっすり眠ってくれる」と絶賛されています。
しかし使い方を誤ると、乳幼児突然死症候群(SIDS)を誘発する危険性もあるんです。
スワドルアップを長時間使用する場合は、リスクとその対策を知っておきましょう。
スワドルアップと突然死症候群(SIDS)の関連は?
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、1歳未満の赤ちゃんが、何の前触れもなく命を落としてしまう疾患です。
はっきりとした原因は不明ですが、次のことが引き金になると考えられています。
- 呼吸の圧迫(うつぶせ寝 ect)
- 窒息(やわらかい寝具に顔が埋まる ect)
- 体温の上昇(服の着せすぎ ect)
これらのリスクに、スワドルアップはどう関係するのでしょうか?
スワドルアップ|呼吸の圧迫について
スワドルアップは、「モロー反射」と呼ばれるビクつきを抑えるため、赤ちゃんの上半身をぴったりと固定します。
スワドルアップに限らず、おくるみを巻くことも同様のリスクが考えられます。
詳しく解説されています↓
確かにスワドルアップの上半身はかなりパツパツです。
呼吸が苦しそうには見えませんが、実際のところは赤ちゃんにしかわかりませんね…。
上半身の締め付けを和らげるためには、次のように着せると〇!
- ワンサイズ大きめを選ぶ
- かさばる服を着せない
- 胸元のチャックを少し開ける
スワドルアップはお腹周りや腕がキツめにつくられています。
公式サイトでは、「胸からお腹にかけてぴったりとすることが大切」と書かれていますが、
ジャストサイズでなくても、モロー反射への効果はしっかりあります。
\ サイズの選び方 /
冬でも「肌着+通年用ロンパース」が限度です。
それ以上着せると、ピチピチで苦しそうな上に、熱がこもるリスクも上がります。
寒そうな場合は、室温で調整しましょう。
\ 参考・冬の着せ方 /
チャックをいちばん上まで閉じるとキツイ…
そんなときは、チャックを胸のあたりまで下げて使いましょう。
チャックを完全に閉じなくても、モロー反射への効果はあるので大丈夫です。
この3つを実行すれば、締め付け感なく着せることができます。
スワドルアップ|うつぶせ寝による窒息について
赤ちゃんがうつぶせになったとき、寝具に顔が埋まり、窒息する事故が起きています。
とはいえ、スワドルアップを着た状態からうつぶせになるには、かなりの力が必要。
寝返り前であれば、心配する必要はありません。
しかし、万が一ということがあるため、次のことには十分気を付けましょう。
- 赤ちゃんが寝る場所に、やわらかいものを置かない(×布団×やわらかいマットレス×ぬいぐるみ)
- 寝返りしそうな様子が見られたら、ステージ2に移行するか、寝返り後も使えるおくるみに切り替える。
ステージ2
スワドルアップ|体温の上昇について
「あたためすぎ」は、SIDSの一因になると推察されています。
夏より冬にSIDS発症率が高いことから、原因は「厚着」である可能性が高いです。
スワドルアップ公式サイトに、以下の表が掲載されています。
オリジナルは、「1.0TOG」の欄を見ましょう。
もっと具体的に知りたい!という方は、以下の記事をごらんください。
\ 室温別まとめ /
乳幼児突然死症候群(SIDS)を予防するには
リスクが怖くてスワドルアップを使えない…!
そう思って使わなくなるのは、個人的にはもったいないです。
スワドルアップは、きちんと安全性の認証を受けたアイテム。使い方に気を付ければ、決して危ないものではないんです。
- INPAA(Infant & Nursery Products Alliance of Australia)より着用に関する安全基準の認証を受けています。※INPAAとはオーストラリアの乳幼児製品における最大の業界団体です。
- 国際股関節異形成協会(IHDI)から,脱臼予防の効果について認証を受けています。
使用する際のポイントをまとめました。
スワドルアップ|着せ方を工夫する
スワドルアップの着用で注意すべき点は、次のとおりです。
- 小さすぎるサイズや厚着により、胸が抑えられ呼吸が苦しくなること
- うつぶせになった際の窒息
- 着せすぎによる体温の上昇
対策として、次のように着せてみてください。
- ワンサイズ大きめを着せる
- 厚手の服はNG、重ね着は2枚まで
- 胸元のチャックを開ける
- 寝返りが始まったら使用をやめる
- 窒息につながる「やわらかい寝具」を使用しない
着せ方を誤らなければ、スワドルアップは決して危険なものではありません!
スワドルアップ|こまめに様子を確認する
赤ちゃんが寝苦しそうにしている、なんだか様子がおかしい…!
こうした変化に気づけるよう、こまめに様子を確認しましょう。
ずっと監視している必要はありませんよ!
寝返り前であれば、スワドルアップを着た状態で突然うつぶせになることは、あまり考えられません。
スワドルアップ以外のおくるみを使うのもアリ
モロー反射を防ぐおくるみは、スワドルアップ以外にもたくさん販売されています。
「スワドルアップの偽物でしょ?」とあなどることなかれ!
私のおすすめを2つご紹介します。
楽天1位 着るおくるみ
洗い替えで買ったおくるみですが、スワドルアップと変わらぬ性能の良さで、半年間使い倒しました(笑)
比較的ゆったりとした着心地なので、寝返り後もしばらく使えます。
\ スワドルアップ代用に /
詳しいレビューはコチラ
スリーピングスター
最大3歳頃まで長く使えるおくるみ。
モロー反射への効果はやや弱めですが、のびのびと動けて、卒業も楽です。
息子(1歳3ヵ月)のお気に入りで、眠くなると「これ着せて」とアピールしてきます(笑)
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